旧石鎚村石貝集落

2007年03月19日 05時18分03秒 | ふるさと情報(石鎚地区)
3月17日

とても天気のいい土曜日。

先日の雪で、山は真っ白。

この日は、まだ行ったことがない旧石鎚村の石貝集落跡へ登ってみることにした。

この集落へは、石鎚小学校・中学校跡付近から登ることになる。

まず、小学校・中学校跡を散策したあと、登りはじめる。




植林木の中の道。

このあたりの山中のどこにでもある道のようなのだが・・。





すぐに、道が石垣を積みきちんと造られていたことがわかる。

かつては集落へのメイン道路だったようだ。





登りはじめて15分ほどで山中に石垣がたくさん見えてきた。

畑の跡のようだ・・。

この山の斜面には、昔はだんだん畑が広がっていたみたい。





登りはじめて20分ほど、突然廃屋が見えた。

これはまた、急なところに石垣を積み上げて家を建てている。





この付近、たくさんの廃屋があった。

どうやらここが集落の一番下あたりらしい・・。





これは・・。

ミカン畑などでよく見るモノラック?

集落が急な山の斜面にあったので、これで荷物を運び上げていたのだろうか。





これは、炭焼き小屋の跡のようだ。

このあたりも、昔は炭焼きをさかんに行っていたに違いない。





おおっ、この灯籠はきれいに残っている。

今でも使えそう。





灯籠の前にあった六地蔵さん。

今、お参りする人はいるのだろうか・・。





六地蔵の近くにあったお地蔵さん。

なにか変?

よく見ると・・頭だけあとから付け足している。





ここから上に向かって石垣が続いている。

地図を見るとこの集落の一番上にはお堂があるみたい。

そこを目指して登ってみることにした。




お地蔵さんのところから、上に向かって石段が続いている。

石垣がたくさんあり、昔ここが開かれた集落だったことがわかる。

廃屋もところどころに見られるが・・住まなくなって長い年月がたっているのだろう。

崩れかかっている廃屋がほとんど・・。





10分ほど登ると、比較的しっかりした廃屋があった。





これは、粉ひき用の石臼かな・・。





歯ブラシが家の外側にかけてある。外で歯を磨いていたんだろうか。





となりの倉庫には、薪がたくさん積み上げてあった。





木製の臼があった。うちの家にもあったぞ。





これは・・風呂小屋?

この集落の風呂は、ほとんどが別棟になっているようだ。

昔はみんなそうだったのかな・・。





とにかくお堂を探そう・・。

立派な石垣と石段が上の方まで続いている。

途中、石段が不明瞭となり・・山の中をうろうろしていると・・。





ついにお堂を発見!

どうやら集落の一番上まできたようだ。





想像していたより、ずいぶんきれいな形で残っている。





お堂のところで小休止。

石貝集落も今は植林木に覆われてしまって、完全な森になってしまっている。

加茂の方も、いずれはこうなってしまう集落も出てくるのでは・・とちょっと複雑な気持ちになった。





お堂をあとにもときた道を引き返し、今度は諏訪神社のある土居集落へ向かった。

2月末に行ったあの菜の花の道はどうなっているんだろう。


お堂をあとに集落を下る。

もと来た道を引き返すのは面白くないので、別の方向へ下ってみた。

たちまち道を見失って急な崖に・・・。

ふたたび山中を登り、結局もと来た道を下ることにした。

集落の一番下まで降りてきた。

やはり、あのお地蔵さんに挨拶をしておかなければ・・・。

今回はアップで・・。





お地蔵さんに挨拶をしたら、今度はあのモノラックのレールをたどってみよう。

このレール、集落の一番上のお堂付近まで続いていた。

レールを発見して、それをたどってみると・・。

その起点を発見。なるほどここから荷物を上げていたのか・・。





近くに小屋を見つけた。

中には索道の設備のようなものが・・。





索道の線が下の方へ向かって伸びていた。

なるほど、谷底の道からここまで索道で運び上げ、ここからモノラックで集落の中を運んでいたのか・・・と納得。





索道は別の方向にも伸びていた。

急斜面にあった集落ならではのこと・・。


加茂の李集落にもこれと同じ索道がつい最近まであった。

この李集落も、車の道がなく荷物を人力で運び上げるしかないところだ。





索道小屋の近くに祠と記念碑のようなものがあった。

なになに・・・「四国戦場の折り切り死す八人の碑」

戦場とは・・・?

これはまた、研究してみる価値がありそうだ。





集落跡を走るように下り・・気になっていたあの土居集落の菜の花を見に行った。

2月の末に行ったときは梅が咲き始めていたが、どうなってるんだろう。

楽しみだなあ・・

おおっ、これは見事・・・。

梅の花は満開を過ぎていたが・・すばらしい眺め・・。





心が癒されるこの風景





菜の花の道から見えるこの建物。

この道の登り口にあるが、ずっと気になっている。

何の建物だったんだろう・・。

ペプシコーラやウヅラ酢の看板があるし、民家にしては造りがちょっと違うような・・。





下から見上げると、「○○○○タクシー小松営業所」という看板を発見。

タクシー会社?

なぜここに?





建物を見回すと・・。

待合室のようなところがある。

ここもまた研究課題のひとつ。




これは、土居集落のお堂。

立派な現役。きれいにお祀りされている。





このあと諏訪神社をちょっとだけ散策して・・。

次の目的地、湯浪、途中の川集落へ向かう。

この集落は旧石根村(昭和30年に石鎚村と同じく小松町に合併された)の続きのようなところなのだが・・どういうわけか石鎚村なっている。

散策した石貝集落とは、山を挟んで反対側になるところ・・。

県道を下り、黒瀬峠を越えて、国道11号の小松町大頭の信号から山に向かって進み、これらの集落を目指したのだが・・・・ 。


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