石鎚の獅子舞

石鎚の獅子舞(平成元年11月3日・諏訪神社にて)
 石鎚の獅子舞は、明治の中頃に妙口原の獅子舞が伝わったとされている。
 過疎化が進みいつしか獅子舞は途絶えてしまっていたが、小松町内に住む石鎚出身者によって昭和56年頃「石鎚獅子舞保存会」が結成され、毎年11月3日の諏訪神社の大祭に各地から里帰りした人が土居の諏訪神社に集まり、獅子舞を奉納している。

 獅子頭は唐獅子で雌雄の二頭。獅子の前に「なぶりこ」と呼ばれる子どもが2人、5色の梵天を持ち、笛と太鼓に合わせて獅子をなぶりながら踊る。演舞の中に「種蒔」という無言劇があり、爺は鍬で畠を打ち、婆はみそこしを持って種を播いていくと、獅子が播いた種を拾うので、爺婆が追い払うというおもしろい場面がある。

 もともとは、御輿の先駆けとして祭礼の行列に加わり、露払いの役割を務めていた。
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