旧寒風山トンネル☆愛媛県側

旧寒風山トンネル☆愛媛県側(平成14年3月撮影)

加茂村と高知県の本川村との人々の交流は昔から盛んでしたが、当時は土佐街道という 人ひとりがやっと通れるくらいの道が通っていただけで、四国山地の険しい峠を越えての 山越えでの往来でした。西条と高知を結ぶ道路の開設運動は、明治38年以来、延々と 続けられ、戦時中の陸軍防衛道路計画などを経て、運動開始以来実に60年の年月を経て、 昭和39年、桑瀬峠下に悲願の寒風山トンネルが開通しました。 しかしこの隧道は1000メートルを超える高所にあるため冬季3ヶ月間は通行不能になること が多く、このことが新寒風山トンネルの開通につながりました。 このトンネルの高知県側が、寒風山、伊予富士の登山口になっているので、現在でも紅葉の季節 になると、たくさんの登山客が訪れています。 写真は、雪解け後の寒風山トンネルの愛媛県側の出口です。ここからは、伊予富士、東黒森、 西黒森の雄大な姿を眺めることができます。道下には、かつて基安鉱山が採掘していた頃の 基安集落の痕跡をわずかながら確認することができます。

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