西条市は、愛媛県の東部に位置し、西日本最高峰の石鎚山を南に仰ぎ、 北は瀬戸内海の燧灘に面しています。
加茂地区は、西条市の山間部に位置し、石鎚山から瓶ケ森、 笹ケ峰へと連なる四国山地を南に仰ぐ典型的山村農林業地帯です。
この山地を源とする加茂川の支流谷川が地域の中央部を流れ、住民の生活を潤しています。

「東予の千枚田」千町(せんじょう)の棚田
谷川の東斜面には、天正の頃から営々と励んで形成された「東予の千枚田」といわれる 見事な段々式水田が開拓されています。
加茂地区は、林業を生活の糧としていましたが、産業構造の変革のあおりを受け、森林資源への依存度 が下がり、過疎化、高齢化が進んでいます。
どうにもならない立地条件のもとで、祖先は、生活の知恵を働かせながら困難に耐え、人と しておおらかに生き、数々の文化を遺してくれました。

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