千町(せんじょう)の獅子舞は、享保14年、旧暦9月に始められたといわれている古い伝統の獅子舞です。
享保に入ってから飢饉が続いたが、千町地区は幸いなことに雑穀類に恵まれて飢えに苦しむこともなく、住民は神(高智神社)のご加護と尊みました。
高智神社の秋の大祭を鼓舞し、生きる幸せと神への感謝をこめて獅子頭を購入して獅子舞を始めたようです。
高智神社の秋の大祭は、毎年10月10日で、御輿のお供をして、お旅所でお神楽が奉納された後で悪魔払いと、祭典の盛り上げと併せて若者たちで獅子舞をつとめています。
荒川の雄獅子に対して、千町は雌獅子。舞は激しく、太鼓をたたく若者とのかけひきで時には怪我をすることもあります。
獅子頭2人、太鼓1人、時には小太鼓がはいり、合計3〜4人で獅子舞をつとめます。

太鼓をたたく若者に襲いかかる獅子

「千町の獅子舞口上文」

伊予の国は、石鎚山のふもと、加茂川の流れを見下ろす千町の、山ふところに鎮座まします高智大神の、秋の大祭の行事として260有余年の昔から伝えられましたるこの獅子舞は、神前にては宝の舞、人の家のためには、身払い、家払い、荒神払い、商売繁盛、五穀豊穣と伝えられております。
稽古不足にて、まことに未熟ではございますが力一杯相つとめます。
では、さよう早速のはじまり。

千町高智神社

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