2006年 (山を歩く・その2) 


又兵衛岳を目指して(旧国道194号線〜炭の馬道)          平成18年2月18日
笹ヶ峰に登るとき、いつも見上げていた又兵衛岳。ずっと前から一度は登ってみたいと思っていた山なのだが、見るからに険しそうで登るルートなどないと思っていた。しかし、ネットを見ているとそこに登った人がいた。ちょうど反対側から登るルートだ。はじめての道、しかも冬ということで、とりあえず行けるところまで行ってみようということで登りはじめた。
早朝6時過ぎに自宅を出発。中之池付近から又兵衛岳方面を撮影。天ヶ峠は確認できたが、又兵衛岳は雲の中でわからなかった。 旧国道は現在通行止め。でもこんなことで引き下がる訳にはいかない。よし、歩いていこう。午前6時55分旧国道を出発。
すぐに竿谷橋が見えてきた。ここへ来るのも考えてみれば久しぶり。昨日雪が降ったのだろうか。道は真っ白だった。 早朝の扇山。この方向から見るとまた違った山容だ。新居鉱山のズリ跡もはっきり確認できた。
旧国道を30程歩いたところから見上げた又兵衛岳。反対側から見るとまた形が違う。この場所から見えることすら知らなかった。 早朝の旧国道をゆっくりと歩くのもいいもんだ。車でしか通ったことがなかった。なんだかすがすがしい気分。
1時間ほどで登り口を過ぎたが、もうすこし少し登ってみた。扇山が眼前にせまる。ちょっとガスがかかってきたかな。 こちらは、西黒森方面。右後ろに見えるのは瓶ヶ森。う〜ん、なかなかいい景色だ。
どんどん進んで、清水橋の近くまでやってきた。この先が崩壊してるんだろうか。そろそろ引き返すかな。 見上げると、寒風山が見えた。昨年、あの尾根筋を歩いた。今の季節は無理だろうなあ。
もときた道を引き返し、登り口のカーブミラーのところまで戻ってきた。ここから上に登ると馬道があるはずだ。 登るとすぐに道があった。どうやらここが起点らしい。石がきれいにならべてある。快適な道だ。
道を進むと、木々に霧氷がついてきた。杉の葉の霧氷、きれいなもんだなあ。 ついに見ることができた。霧氷と青空。これを見たかった。これだけでも来た甲斐があったというもの。
だんだんと木々が行く手をはばんできはじめた。ちょっと歩きずらい。鋸か鉈をもってくればよかったかな。 きれいな霧氷の中を進む。一昨年の災害の影響で道が痛んでいる箇所がたくさんあった。でも快適空間。
一時間ほど歩くと又兵衛岳が目の前に。今日はここまで行けるだろうか。 加茂地区の山並み、西条市街地がきれいにみえた。だんだんとガスがかかってきている。
下津池・風透の棚田も見えた。なかなかながめがいい。この風景はいろんなところから見える。 さらに上に向かって進む。もう登山口から2時間近く登っている。天ヶ峠までもう少しのはず。
これは・・・、道が雪に覆われはじめた。しかも雪の下は氷、アイスバーンになっている。すべって前に進めない。むむっ・・。 あっという間に又兵衛岳は見えなくなった。よし、今日はここまで。また雪が解けたら必ず挑戦しようう。午前10時に引き返す。
帰り道、きれいに石垣が積んである。当時のなごりが色々なところに見られる。きっと賑やかだったんだろうなあ。 石垣の間から木が生えている。この道も使われなくなって長い年月がたっているようだった。
だいぶ下ってきた。再び日差しが差し込んできた。昼近くなってきたので雪もだいぶ解けたようだ。 登山口まで戻ってきた。またここから国道まで下らなければならない。
旧国道から撮影した扇山。天気はいいのだが、山頂は深いガスに覆われている。 こちらは、まあまあいい天気だ。西黒森方面を撮影。
又兵衛岳の方を見てみるとガスで何も見えない。まあ今日はしょうがないか。 旧国道から見た市街地。今日はいい運動をした。次回来るときは、かならず又兵衛岳まで登ってみたい。

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