2006年 (山を歩く・その5) 


基安鉱山跡経由伊予富士〜東黒森へ              平成18年4月8日
春になり雪が解けて瓶ヶ森林道も開通した。当初は基安鉱山跡へのみ行く予定だったが天気があまりにもよかったので、まだ晴れた日に登ったことがなかった伊予富士へも登ってみることにした。
朝早く寒風山トンネルの高知県側へ到着。まだ車は1台もいない。トンネル内は通行止めなので歩いて愛媛県側へ行くことにした。 トンネル内の強い風に吹かれながら約10分ほどで愛媛県側へ到着。いつも見慣れたこの看板もなぜかなつかしかった。
ここへ来るのもほんとうに久しぶり。よくここから基安鉱山跡を見下ろしていたが、今日は初めてそこへ行ってみることにする。
愛媛県側出口から下る道があったので、下りてみることにした。広くてとても歩きやすい道だった。
道から見上げた伊予富士に、ようやく朝日があたり始めていた。このあとあの山頂にも登ってみることにしよう。 10分ほどで集落跡に到着。ここへ来るのは2回目。前回と比べて驚くほど簡単に来ることができた。
集落の跡を散策。すぐにバックネットがある広場に到着。基安分校跡だ。鉄骨を組み運動場を広げている。 分校の正門跡か?石段がきれいに残っていた。閉校して36年がたち、石段はこけで覆われている。
手動式の脱水装置がついた洗濯機を発見。そういえば昔家にもあった。なつかしいなあ。 さらに下にくだると基安鉱山の大きなズリ跡に到着。このズリ跡は旧国道からもはっきりと確認できる。
ここからの見晴らしはとてもよい。正面には扇山。ここで暮らしていた人たちも毎日この風景を見ていたのかと思うととても感慨深い。 ズリ跡の向こうに旧国道が見える(写真右上)。この道が完成したのが昭和39年。
鉱石を運んだと思われる搬器。索道設備の残骸をいたるところで見つけることができた。 人々の生活の痕跡もいたるところにある。当時必需品であったストーブとガスボンベ。
鉱山が操業していた頃、一度来てみたかったものだ。でもその当時は自分ひとりではここへ来ることができなかったからなあ。 石垣のなかに倉庫を造っているのを発見。何を入れていたんだろう。さてそろそろ引き返すことにするか。
再びトンネルまで登ってきた。出口付近からみた伊予富士。朝日があたっている。さてこれから伊予富士に向かうぞ。 トンネルの出口から愛媛県側の旧国道を撮影。この道が通れるようになるのはあと何年先だろう。
トンネルを再び高知県側まで歩き、瓶ヶ森林道を進む。伊予富士の登山口には、雪がたくさん残っていた。 伊予富士に向かって登り始める。谷に多少の雪があるがほとんど心配ないようだ。
天気もいいし、快適な登山道。まわりの景色を楽しみながらゆっくりゆっくりと進む。 稜線に到着。伊予富士の山頂が見えてきた。ここからのルートはハイキング気分で登ることができる。
瓶ヶ森と西黒森がきれいに見えた。雪もほとんど解けてしまっているようだった。 伊予富士山頂に到着。朝早いせいかだれもいない。今日は気持ちよく晴れている。
山頂から瓶ヶ森、西黒森方面。その向こうに石鎚山も確認することができた。 こちらは寒風山と笹ヶ峰。その向こう側に見えるのは沓掛山と黒森山。初めてみる光景。
しばらく休憩していると何人か桑瀬峠から登ってきた。あいさつをかわしたあとで今度は東黒森へ向かう。 尾根沿いの道はとても風が強かった。でも快適な道。東黒森の山頂も間近となった。
東黒森山頂に到着した。ここからの眺めもいいものだ。360度すべて見渡すことができた。
山頂から伊予富士方面を望む。寒風山〜笹ヶ峰もはっきりと確認することができる。
しばらく休憩して帰路につく。途中加茂地区を撮影。扇山が正面に見える。国道が谷を縫うように走っている。 瓶ヶ森と西黒森方面を撮影。
伊予富士の南斜面を走る瓶ヶ森林道。雪を心配していたが、まったく問題なかった。 日陰にはこんなに雪が残ってるところもあったが、車の通行には支障なし。
高知県側から見た寒風山。愛媛県側からとはまた違った山容だ。帰りには加茂地区の桜を見て帰ることにしよう。 中之池小学校跡地のしだれ桜。今年もきれいに咲いていた。いつ見てもいいものだ。
下からも撮影してみた。ちょうど満開の時にみることができた。今年は運がよかった。 中之池集落全景。いたるところに桜が咲いていていいながめだ。
下津池の止呂峡に立ち寄り止呂橋の上から撮影。新緑がとてもきれいだった。 国道194号線には、桜並木があるところが何ヶ所かある。写真は千町バス停付近。

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