2006年 (山を歩く・その8) 


梅雨の合間に伊予富士へ登山口〜桑瀬峠〜伊予富士〜桑瀬峠〜登山口    平成18年6月24日
梅雨のまっただ中、雨の予報にもかかわらず、朝目が覚めると雨が降っていない。
ふもとから見上げる石鎚山は、曇り空の中にくっきりと見えた。これは行くしかない。途中雨になってもいいように近場の伊予富士に登ってみようと朝7時すぎに家を出て、国道194号線を走り、午前8時前に旧寒風山トンネル高知県側の登山口に到着した。
【当日のコース

登山口(8:01)→桑瀬峠(8:42〜8:46)→伊予富士山頂(9:59〜10:37)→桑瀬峠(11:27)→登山口(11:57)
途中、大樽の滝に寄ってみた。普段はほとんど水量がない滝だが、梅雨時とあって水がたくさん流れ落ちていた。 旧寒風山トンネル愛媛県側出口付近から見上げた伊予富士。いまのところガスはかかっていない。
トンネル高知県側の登山口。この道を登るのは約半年ぶり。時刻は午前8時を少し過ぎていた。 途中、セミが大声で鳴いていた。エゾハルゼミか?セミの声に混じって鳥たちのさえずりも聞こえてくる。快適な登山道。
約40分で桑瀬峠に到着した。いつ来てもここはいい。梅雨時なので登山者はだれもいない。目の前に寒風山が迫っている。 桑瀬峠から見た伊予富士(1756m・左)と西黒森(1861m・右)
小休止したのち、伊予富士に向かって出発。半年前に登ったときは、途中ガスがかかり何も見えなかった。今日は大丈夫かな。 少し登ると目指す伊予富士(1756m)が目の前に見えた。今日は見晴らしがよさそうだ。
途中、加茂地区を見下ろしてみた。目の前に扇山(1392m)、その向こうには雲海が広がっている。西条市街地は見えない。 振り返ると、寒風山(1763m)、笹ヶ峰(1859m)、ちち山(1855m)が見えた。晴れてはいないが見通しがいい。
こちらは冠山(1732m)と平家平(1692m) 徳島県の山々もきれいに見える。雲海が広がっている。どこかに剣山も見えているはず。
見下ろすと桂谷と基安鉱山のズリ跡が見えた。昨年の2月この谷沿いに鉱山跡まで登ってきた。 突然、ガスがかかり、小雨がぱらついてきた。あっという間の出来事。山の天気は変わりやすいものだ。
と思ったら一気にガスが晴れた。登山道にはトゲアザミがたくさん咲いていた。 ニガナの仲間もたくさん咲いていた。向こうに見えるのは伊予富士の山頂。
伊予富士がだんだんと近づいてくる。またガスが少しかかってきたかな。 山頂はもうすぐ。このあたりから急坂を上ることになる。
寒風山方面をみると南からガスが迫ってきている。笹ヶ峰、ちち山はもう見えずらくなってきている。 又兵衛岳もはっきりと確認できた。ここへ登れるのはいつのことになるだろうか。
こちらは櫛が峰(1112m)。千町集落のある山だ。ここにもまた登ってみたい。 山頂まであと一歩。最後の急坂を一気に上る。
午前10時前、山頂に到着。南から猛烈な勢いでガスが登ってくる。西の方はすでに真っ白。 手箱山(1806m)、筒上山(1859m)、東黒森(1735m)、岩黒山(1745m)の山頂がかろうじて見える。
一瞬石鎚山(1982m)が顔を出した。これを見ただけでも登ってきた甲斐があるというもの。 寒風山方面は見通し良好、でも南からガスが迫ってきている。
西側は、ずっとこんな状態。わずかに石鎚山頂が見えている。 南から北へものすごい勢いでガスが流れている。迫力満点だ。
あっというまに何にも見えなくなった。山頂は、風が強くとても寒い。 山頂で40程ガスが晴れるのを待ったが、天候は回復しないので10時半過ぎに下山することにした。
少し下ったところから伊予富士山頂を見上げる。真っ白で何も見えない状態。 帰りの登山道。行きとちがってまわりの景色は何も見えなかった。
12時前、旧寒風山トンネル高知県側の登山口に帰ってきた。やはり車はあまり止まっていない。
旧寒風山トンネル高知県側出口。今はもう通行止めの看板はない。今日も快適に車で来ることができた。
トンネル愛媛県側出口からさっき登った伊予富士を見上げる。ガスがだいぶ晴れているではないか。 こちら愛媛県側出口。僕にとっては見慣れた風景。車で来れるようになってとても便利になった。
桑瀬峠〜伊予富士に咲いていた山野草
コガクウツギ トゲアザミ
コナスビ ヤブウツギ
シロドウダン ニガナ
コメツツジ ヤマアジサイ

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