2007年(山を歩く・その4) 


3度目の挑戦!又兵衛岳

(旧国道登山口
〜天ヶ峠〜又兵衛岳〜天ヶ峠〜旧国道登山口)
 

                                                            平成19年1月20日
昨年の2月と3月に2回挑戦した又兵衛岳。1回目は雪に阻まれ、2回目は絶壁に阻まれどちらも撤退している。その後、今度こそはと思いながらチャンスをうかがってきたが、なかなか実現できないまま1年近くが経過してしまった。1月ではあるが暖冬で山に雪がない今、絶好の再挑戦の機会。このチャンスを逃すものかと3回目の挑戦で又兵衛岳をめざして出発した。
【当日のコース

   旧国道登山口(8:00)→天ヶ峠(9:41)→又兵衛岳(11:04〜12:08)→天ヶ峠(13:41)→旧国道登山口(15:04)
午前7時40分、中之池付近の国道から見上げた又兵衛岳(中央やや左のトンガリ)。今日こそは又兵衛岳までたどりつきたい。 新寒風山トンネルの手前から旧国道へ入り、天ヶ峠への登山口のカーブミラー。ここが天ヶ峠まで続く炭の馬道の起点となっている。
午前8時、旧国道から山中へ入り、スギ・ヒノキの植林木の中を進む。このあたりは普通の山道と変わらない。 少し歩くと雑木林の中にはいる。道には石垣がきれいに積んである。
雑木と植林木の間を縫うようにしてどんどん天ヶ峠に向かって道が続いている。 だいぶ高いところまでやってきた。木立の向こうには扇山、瓶ヶ森、西黒森山など四国山地の山々が見えだしてきた。
石垣には苔がはえている。炭の馬道の古い歴史を感じる。利用されなくなって何年がたつのだろうか・・。 歩き始めて1時間弱。目の前にこれから目指す又兵衛岳が見えてきた。天ヶ峠は右上部にあり、ここから見ることはできない。
同じ場所から見た下津池・風透集落と棚田。 小休止の後、どんどん天ヶ峠に向かって進む。又兵衛岳がちょうど目の高さに見えてきた。
峠間近となった。炭の道はところどころが崩れてはいるものの歩きにくいことはない。 午前9時41分、天ヶ峠に到着した。ここから吉居の宿(しゅく)に向かって道が続いていた。いつかこの道も通ってみたい。
天ヶ峠は、標高1300mほど。さて、これから又兵衛岳に向かって尾根筋を進むことになる。 木々をかきわけながらゆっくりと進む。
木々の間から黒森山と沓掛山が見えた。下の方には吉居林道、そして笹ヶ峰の登山口が見える。 こちらは西黒森と瓶ヶ森。1800mを超える高さだけあって、山頂付近には雪が積もっている。
石鎚山も顔を出していた。 天ヶ峠から30分ほどで、前回断念した絶壁までやってきた。今回はあきらめるわけにはいかない。
左側に降りれそうな場所があった。慎重に下ると絶壁の下に降りることができた。 しばらくは尾根筋を右上に見ながら進む。
しばらく行くと国道194号線が見えてきた。中之池付近が見えている。だいぶ高いところまで登ってきたんだなあと実感。 目の前には、先週登った経ヶ嶺。こちらも自分の目の高さに見えた。
再び尾根筋まで登って進む。木々にさえぎられ、ほとんど藪コギ状態。止まっては進みの連続で悪戦苦闘。 おおっ!目指す又兵衛岳が木々の間から見えた。急に元気が出てきた。
どんどん前に向かって進む。途中伊予富士も見ることができた。 目の前に壁のような岩が。どうやら又兵衛岳についたようだ。でも右も左も絶壁。なんとか前に進みたいのだが・・。
まず右へ回ってみた。目の前には又兵衛岳の勇姿が見えた。これは堂々たるもの。でもここからは絶対登れないなあ。 次に左へ回ってみた。これはなんとかなりそう。木々をつかみながら、登れそうなところを探して慎重に登ってみた。
おおっ、これはもしかして、孫次と又兵衛が隠れ住んでいたという洞穴か?中に入ってみようかと思ったが・・やめた・・^^; 見上げると少しづつてっぺんが近づいてくる・・がまだまだはるか上。
とうとう絶壁にぶち当たった。あの上が又兵衛岳のてっぺんか・・。なんとかならないかとうろうろしてみたが・・。 あの上へ登るにはここを登るしかなさそうだ。これは猿でもないと登れそうもない。向こう側からならあるいは登れたかも。
てっぺんはいさぎよくあきらめて、おなかも空いたことだし、昼にすることにした。東側はこんな感じで完全な絶壁。 又兵衛岳直下のこの岩の上で昼食。景色もいいし、鳥の鳴き声に心が安まる。しばらくぼーっと景色を眺めていた。
岩の上からみた伊予富士〜瓶ヶ森の山容。天気もまずまずになってきた。1月というのにほとんど寒さを感じない。 30分ほど休憩したのち、再び引き返し天ヶ峠を目指す。またまた藪コギの連続。これは疲れる。
途中見下ろした林道加茂角野線。この道が千町集落まで続いている。右下には吉居集落が見える。 これは大きな「サルノコシカケ」。猿どころか人間の子どもも座れそう・・。
途中尾根から下り、こんな景色の中を進む。なかなか心が和む風景だった。 再び、尾根筋に上がる。黒森山と沓掛山。1600mを越えた山であるが雪がほとんどない。1月というのに本当にめずらしい。
こちらは笹ヶ峰。この程度の雪なら山頂まで問題なく登れそう。機会があったら冬の間に再チャレンジしたい。 笹ヶ峰山頂付近のアップ。
こちらは丸山と右に見える赤い屋根が丸山荘。標高はほとんど一緒くらいかな。 沓掛山の山頂付近のアップ。ほとんど雪がないように見えるが・・。
天ヶ峠がどんどん近づいてくる。 午後1時40分、天ヶ峠に戻ってきた。ここで小休止。
ここからまた炭の道を下る。日があたりぼかぼかと暖かい。 どの岩も緑の苔で覆われている。
木々の間から見える又兵衛岳を見ながらどんどん下る。今度は吉居側からも登ってみたい。 西条市街地方面。周桑平野が見えているはずだが、今日はかすんでいて見ることはできない。
景色を楽しみながらゆっくりと道を下る。 午後3時過ぎ炭の道の出発点まで戻ってきた。午前8時に出発したから結構時間がかかった。
帰り道、中之池集落付近の国道に車を停めて先ほど登ったルートを確認。あのあたりを歩いたのかと確認。 又兵衛岳のアップ。あのトンガリの中くらいまで登っていたんだなあと感激、家路に向かう。

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