2007年(山を歩く・その6) 


星ヶ森から天ヶ峠へ

(旧石鎚村農協跡
〜郷集落跡〜星ヶ森〜天ヶ峠〜槌ノ川集落跡〜農協跡)
 

                                                            平成19年2月12日
星ヶ森の峠から鉄の鳥居越しの石鎚山を見てみたいと思って1月に湯浪集落から登った前回。厚い雲に阻まれ見ることができなかった。もう一度登ってみたい・・と機会を狙っていたが、意外に早くそのチャンスが訪れた。絶好の登山日和。今度は旧石鎚村の虎杖(イタズリ)ら星ヶ森へそして天ヶ峠への道を通ってみようと計画をたて朝早く出発した。
【当日のコース

   虎杖登山口(7:05)→郷集落跡(8:10)→星ヶ森(8:35)→天ヶ峠(9:30)→槌ノ川集落跡(10:13)→登山口(10:46)
午前7時、旧石鎚村の虎杖(イタズリ)に到着した。ここにある建物はかつての石鎚農協跡。この隣には村役場もあったらしい。 このお地蔵さんのところに「右横峰寺」とある。平野林道が出来る前はここがメインの登山道路だったはず。
比較的整備された道を登る。鳥の鳴き声と谷川の音を聞きながらの快適な登山道。 遍路道なので、所々にこういう札がかかっている。「吾を見つめて歩く道」・・なるほど。
登山口から45分。見晴らしのいいところに来た。おおっ!目の前に石鎚山が・・。 しばらく歩くと、突然山中にたくさんの石垣が現れた。郷集落跡だ。
かつては開墾地が広がっていたんだろう。今は森になってしまっている。 お堂があった。今でも人が訪れているらしくきれいに整備されていた。
「元千足山村郷集落跡」とある。旧石鎚村は、昭和26年までは千足山村と呼ばれていた。 右上方通称城山ノ山頂は・・」とある。近くに城山があったらしい。
「有る限り、語り伝えよ、郷の坂」そのとおり・・有る限り語り伝えていかなければ・・・。 郷の集落跡には廃屋も残っていた。
集落跡を過ぎて再び坂道を登ると・・・。 ついに星ヶ森の峠に到着した。歩き始めて1時間30分。1月に登ったときはとても寒かったけれど、今日はさほど寒くはない。
「星森峠又の名は金ノ鳥居・・」とある。今日は鳥居越しの石鎚が拝めそうだ。 鉄の鳥居越しに見た石鎚山。これを見たかった。今日登ってきてよかった。
絶好の天気の時に登ってきたものだ。石鎚山に向かって拝みたい気分になった。 鉄の鳥居も誇らしげに見える。
標高820mの星ヶ森の峠にある弘法大師像。 今日は横峰寺には行かずに、これから林道を通り天ヶ峠に向かう。
まわりの景色を楽しみながら林道を歩く。とっても快適。周桑平野もきれいに見える。 林道はここで終点。これから山道を進むことになる。
快適な尾根沿いの道を進む。 お地蔵さんがあった。どうやら天ヶ峠(標高809m)に到着したらしい。
天ヶ峠から丹原町の楠窪方面を望む。こちらへも道が続いていた。昔は人の往来が盛んだったことだろう。 こちらは小松町石鎚方面。これからこちらの方に向かって道を下る。
途中、登山者が登ってきた。話を聞くとこれから峠を越えて横峰寺まで行くらしい。ちょうど僕と反対のコース。 伐採跡地に出た。天気もいいし、とっても快適な道。
伐採跡地の向こうには、経ヶ嶺と高森が見えている。 下っていくと石垣が見えてきた。槌ノ川の集落が近いのかな。
槌ノ川の集落跡に来たらしい。家はまったく残ってなくてこんな状態。ずいぶん前に廃村になったらしい。 五右衛門風呂も無造作にころがっている。至るところに集落の痕跡がある。
集落跡を散策。おそらく家が建っていたであろう石垣がたくさん積み上げられていた。 この石垣に生えた苔を見ると古い歴史を感じる。
集落を過ぎてどんどん下る。途中星ヶ森に登る際にあった分かれ道に到着。 川沿いの道。日光が差し込みとっても気持ちがいい。
農協跡に戻ってきた。今日はとっても快適な山歩きだった。 お昼に登った今宮集落跡から星ヶ森の峠を確認してみた。

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