2007年(山を歩く・その8) 


再び櫛ヶ峰へそして、かたぶき山まで・・

(登山口
〜櫛ヶ峰山頂〜かたぶき山の崩落地〜櫛ヶ峰山頂〜登山口)
 

                                                            平成19年3月3日
2週間前に登った櫛ヶ峰。天気が悪いのを承知で登ったため視界はゼロ状態。これがずっと心につかえていた。櫛ヶ峰からの展望を見てみたい。天気はあまりよくなかったが、ふもとから石鎚山がくっきりと見えていたこの日、再度櫛ヶ峰をめざして出発した。櫛ヶ峰の山頂に立ったらあの尾根を行けるところまで行ってみたい。そんな思いで家を出発、林道加茂角野線を走った。
【当日のコース

   林道加茂角野線登山口(7:45)→櫛ヶ峰山頂(8:45)→かたぶきの崩落地(11:25〜12:00)→櫛ヶ峰山頂(13:58)→林道登山口(14:32)
林道加茂角野線から見上げた櫛ヶ峰。おおっ、今日は前と違って山頂付近がよく見えるぞ・・。 午前7時45分、登山口を登りはじめる。登山口と言っても道はない。植林木の中を登っていく。
前回とはずいぶん違った雰囲気。少し登ると木々の間から高知県境の山々が見える。あれは・・西黒森と瓶ヶ森かな。 手前が千町集落、向こう側に荒川集落が見えた。う〜む、前の木がじゃま。もっとよく見たいんだけど・・・。
急坂を息をきらして登る。朝一番はやはりしんどい。一歩一歩確実に登っていく。 45分ほどで尾根の分岐点に到着した。ここまで来ればあとは尾根沿いの道。
さてこれから櫛ヶ峰の山頂に向かって進もう。このあたりは本当になだらかで快適だ。 西条の市街地もよく見える。この前は、なんにも見えなかったからなあ。
登りはじめてちょうど1時間で櫛ヶ峰の山頂(1112m)に到着した。ここは木々が途切れていて南側の展望がきく。 真南に見えるのは扇山、その向こうに西黒森と瓶ヶ森。扇山の東側はとても急斜面。登るのに苦労したはずだ・・。
東の方に目を向けると寒風山(1763m)と伊予富士(1756m) もっと東には沓掛山(1691m)と笹ヶ峰(1859m)。
下を見下ろすと国道194号線。深い谷沿いを走っている。ちょうど下津池と中之池の中間くらいが見えている。 小休止のあと、尾根沿いを東の方向に向かって進んでみることにした。ここからは行ったことのない未知の世界。
少し歩くと展望のきく岩があった。岩の上から見た石鎚山(1982m)。石鎚山の手前には高森(1359m)。その左には菖蒲峠が見える。 この尾根は、黒森山、沓掛山と続いている。さて今日はどこまでいけるのだろうか。
西の方を見ると西黒森、瓶ヶ森から石鎚山と続く。すぐ下には林道加茂角野線。さらに下には国道194号と下津池・風透集落。 大樽トンネルが見えているの。この下に行く道は、石鎚芸術村チロルの森へ続いている。
下津池、風透集落のアップ。左下には下津池小学校跡も見ることができた。 こちらは吉居川と吉居林道。左下のほうにちょっとだけ吉居集落が見えている。
さて、先に進もう。尾根を登ったり下ったり、いくつ山を越えたかもう忘れてしまった・・。 こういう道のようなところもあるし、籔コギ状態のところもある。
とても広くて平坦なところに出た。これはなんの跡なんだろう? 櫛ヶ峰から1時間半が過ぎていた。前方下に吉居集落が見えた。吉居分校跡も見えている。
寒風山と笹ヶ峰からの尾根筋。右下には又兵衛岳も見えてきた。 こうしてみると吉居集落はずいぶん山の奥深いところにある。
高知県境の山々。西黒森〜瓶ヶ森〜石鎚山。手前には扇山そして高森。 こちらは寒風山〜伊予富士〜東黒森〜自念子の頭〜西黒森。
もう少し、もう少しと尾根筋をどんどん先へ進む。 だんだんと黒森山、沓掛山が近づいてくる。
突然目の前に古道があらわれた。ここはちょうど峠になっているらしい。櫛ヶ峰を出発してから2時間20分が過ぎていた。 この道、黒森山の方へ続いている。このまま尾根を進むとかたぶき山を越えることになる。さてどうしようか・・。
地図で確認するとやはり黒森山の方へ続いている道らしい。尾根を登るよりは・・とここを通ってみることにした。 どんどん道を進む。尾根筋ばかりだったのでとっても快適。黒森山、沓掛山もどんどん近づいてくる。
道がかなり荒れてきた。ところどころなくなっているところも・・。しかも下は奥深い谷。慎重に慎重に・・。 道を歩きはじめて20分。突然道がなくなっている。しかも目の前には大崩落地。もしかして、これが・・。
エントツ山さんが根性で渡ったというあの「かたぶきの大崩落」だった。どうしようか・・しばらく考え下を見ると・・・。 つかまる木々は何もなし・・。その下は奈落の底。この光景をみてきっぱりとあきらめることにした。
目の前には黒森山と沓掛山。ながめもいい。ここでお昼にしよう。次回ここに来ることがあったら尾根筋を迂回してみるかな。 昼食後、もときた道を引き返す。道といってもあるような、ないようなところもある。
中央に又兵衛岳。エントツ山さんたちあそこからここまで来たんだ。しかも崩落地を通って・・・。しかも雪の積もっている中を・・。 あの峠まで戻ってきた。道は新居浜方面へ続いているようだ。どこまで続いているんだろう。
西へ向かってどんどん戻る。登っては降り、降りては登りの連続。結構疲れる・・。 やっと目の前に櫛ヶ峰が見えてきた。
やっと櫛ヶ峰まで戻ってきた。ここまで来ればもう着いたも同然。また元気が出てきた。 急坂をすべらないように、ゆっくりと降りる。
途中、見晴らしのとてもいいところがあった。櫛ヶ峰からの尾根筋がきれいに見渡せる。 ここからは、藤之石本郷、千町集落を真上から見下ろすことができた。また田植えの時期にきてみたい。
午後2時30分過ぎ、やっと登山口の林道まで戻ってきた。出発してから7時間ほどの長い道のりだった。 林道加茂角野線を下り、途中吉居集落へ寄ってみた。近々取り壊される予定の吉居分校跡。
校舎の中を撮影。小さな教室だったんだ。廃校になって34年がたっている。 下津池付近まで戻り、吉居林道から今日歩いた尾根筋を確認。よく歩いたものだと我ながら感心、帰路についた。

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