石鎚水源の森づくり
第109回ボランティア作業体験


【開催日時】
 平成19年8月25日(土)午前9時30分~午後12時45分
【参加人員】
 四国中央支部参加登録者20名、森林作業指導員4名(四国中央市農林水産課・吉岡智之主査・吉田憲司主査、東予流域林業活性化センター・上野清七事務局長・内藤事務局員)計24名
【作業場所】 
 下猿田水源の森(四国中央市富郷町寒川山814)
【作業体験内容】
・複層林20アールの草刈作業(平成12年3月クヌギ・ケヤキ・ヤマザクラ植付地)
・間伐跡広葉樹発生地20アールの除伐作業(平成11年間伐跡)
【活動内容】
 平坦部は連日の残暑で熱中症で死亡事故があったとの報道の中でのボランティアになりましたが、当日の作業地の下猿田水源の森は、四国山中の標高560mもあるところで暑さを感じないさわやかな気温の中でのボランティアとなりました。
 9時30分には、予定をしていた参加者が集合しましたので、事務局長の司会で開会行事をはじめました。
 石鎚水源の森くらぶの苅田厳之理事は開会の挨拶で「今年は銅山川流域は春先より降雨が少なく、新宮ダムをはじめ3つのダムの貯水量は20%を切って大幅の給水カットが行われました。今年度は特に森林の貯水能力の向上の大切さを実感した年でした。私たちが実施している石鎚水源の森づくりの大切さが一般の方にもわかっていただけたことと思います。」と述べました。
 続いて上野事務局長から、当日の森林作業の指導をして下さる指導員の紹介がありましたあとで、当日の作業の予定と安全な草刈作業の方法の説明がありました。
 そして、事務局が持参した資料「腐りやすい家と腐りにくい家」の説明があり、大手住宅メーカーのほとんどは、北ヨーロッパや北アメリカの木材を使用しておりますが、湿度の低い所で木材が育っておりますので、日本の様に湿度の高いところで使用すると、木材を腐らす「ふきゅう菌」が繁殖しまして、木造住宅が25年位しかもたないこともあります。地元で育った木材を使用すれば、住宅が長持ちしますし、間伐が進んで貯水能力の高い水源の森づくりにもなりますので、皆さんが住宅の新改築をされる時は、地元木材を使用して下さいと工務店に申してください。」と述べました。
 以上で開会行事が終わりまして、午前9時50分から複層林の草刈作業と間伐跡の除伐作業をはじめました。
 平成12年3月に植付をした山桜とケヤキはかなり成長をしましたが、クヌギの生長は日陰では不良でしたが、草刈作業は一応今年で終わりまして、3年位してから除伐作業をする予定です。
 昼までに予定していた所の作業が終わりましたので、西条地方局四国中央森林林業振興班の職員が運んでくれた弁当を食べて、12時45分に現地解散をしました。


9時30分から開会行事

苅田石鎚水源の森くらぶ理事挨拶

開会行事に参加した皆さん

9時40分から草刈作業開始

蜂は多くいるので気を付けて

大ガマを上手に使用して草刈作業

松林50年生の下に広葉樹を植えて8年目

蜂の巣が4ヶ所にあり3人刺された

ケヤキは8年目でかなり生長

ケヤキの下層木内の草刈作業

山桜下層木内の草刈作業

クヌギ下層木は成長が悪い

ケヤキ・クヌギ混植の所の草刈作業

クヌギも上層木の少ない所はよく成長

クヌギ草刈跡の下猿田水源の森

ケヤキ草刈跡の森林

草刈作業終わって下山する皆様

昼食前のほっとしたひととき

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