宇摩地区水源の森づくり第５回作業体験

宇摩地区
水源の森づくり第５回作業体験

【開催日時】
平成１４年２月２３日（土）午前９時３０分～午後２時１０分
【参加人員】
　ボランティア登録者４５名、林業作業指導員１５名（西条地方局伊予三島出張所林業課６名・伊予三島市農林水産課２名・土居町産業課３名・別子山村経済課１名・林業活性化センター３名）計６０名
【作業体験場所】
宇摩地区２１世紀の森（伊予三島市寒川町）１３０アールの森林の内８０アールの伐採跡森林
【作業体験内容】
桧の伐採跡地８０アールへ広葉樹（ナンキンハゼ８０本・ヤブツバキ２４０本・ヤマザクラ４５０本・イチョウ５００本・クスノキ８０本）１３５０本を植樹
【活動内容】
　天気予報では３月下旬の気温、という絶好の行楽日和に恵まれた中での水源の森づくりボランティア活動になりました。
　今回の森林は、平成１１年秋に６０年生位の桧の人工林を伐採して放置してあった森林です。松山自動車道に面しており放置林となっているのが目立つ森林でした。この森林に、西条地方局伊予三島出張所林業課の林業改良指導員が森林所有者を説得して広葉樹を植林することにしました。
　伊予三島市の市街地や高速道路を通行している車からもよくみえる森林なので、円形状に広葉樹を植付することとし、円の中心地には、紅葉すると青くなる「ナンキンハゼ」を植付し、その次の円には、緑の花の咲く「ヤブツバキ」を植付し、３番目の円には「ヤマザクラ」を植付ました。
　そして、４番目の円には、黄色に紅葉する「イチョウ」を植付て、最後の５番目に円には、緑色の常緑樹の「クスノキ」を植付ました。
　朝９時２５分頃には、石鎚水源の森くらぶのボランティアの方（今回は４５人参加の予定でした）全員が集合して、ボランティア実施前の開会行事をしました。
　会は上野事務局長の司会で行なわれ、石鎚水源の森くらぶの森順代表が挨拶をして「今日は１３５０分もの広葉樹を植樹するので、大変な作業でありますが、けがのないようにボランティアをして下さい。」と述べました。
　続いて、くらぶ宇摩支部長の森下安雄氏が、「今日は松山市からも４名の方が石鎚水源の森くらぶに入会していただき、初めてのボランティアになりましたが、作業をしながら会員の交流に努めて下さい。」と挨拶をしました。
　続いて西条地方局伊予三島出張所林業課の田代課長が今回植樹をする広葉樹の森の将来のイメージについて話された後、「将来、広葉樹がある程度成長したら、宇摩地区のシンボル的な森林になって、今回造成する２１世紀の森が、１００年後の２２世紀に受け継がれることを祈念しております。」と挨拶をしました。
　続いて伊予三島出張所林業課の越智政文主席改良指導員が、資料を配付して、今回の広葉樹の植樹の仕方と安全作業方法を説明して、９時４５分に集合場所の伊予三島市の「寒川公民館」から、全員徒歩で１０分位で「宇摩地区２１世紀の森」へ到着して、１０時から植樹をはじめました。
　植樹する樹種ごとに竹を立てましたが、色違いのテープを竹にまいていましたので、植付をする樹種のまちがいはなく、作業はスムーズに行われました。
　森林の上の方へ上りますと、伊予三島市と川之江市の市街地がよく見え、展望を楽しみながら広葉樹の植樹に精を出しました。
　ほとんどの苗木がポット苗だった為、苗木の持ち運びが大変だと思いました。
　このような作業を通して思い返すと、ボランティアの事前準備をされた伊予三島出張所林業課の林業改良指導員様には、大変なご苦労をおかけしたと、頭の下がる思いです。
　１２時１５分頃には、予定していた８０アールの森林への植樹作業が終わり、高速道路の測道沿いで昼食をとりました。そして１３時からやり残していた竹と植樹苗木を「しろなわ」でとめる作業をして、１４時１０分には全ての作業を終わりました。現地で、事務局長の解散の挨拶の後、解散しました。
　今回は、平素行っているボランティア活動より仕事量が多かったのですが参加者も回数を重ねるごとに森林作業に精通して、早く作業ができる様になりました。