廃道の林道から諏訪神社のところまで下ってきた。
駐車場には車が2台停まっていた。
この人たちはどこへ行ったんだろう・・・まあそんなことはどうでもいいか・・。
今日は、ここから中村集落の方へ登ってみるのが目的だ・・。
集落への登り口には、道ばたに菜の花がきれいに咲いていた。
梅の花も咲きかけている。なんともすばらしい風景。

きれいに整備されている道。
しばらく進むと家を発見。人が住んでいない廃屋だった。

その後、すぐに植林木の中を進む。
山林の中にも廃屋がチラホラ見える。
10分程度で石垣がたくさん見えてきて、石段を登る。
廃屋、畑の跡がたくさんある。
加茂地区の八之川集落に似ている雰囲気・・。
昔はここも開けていてにぎやかだったんだろうなあ。

小さな祠があった。雨に濡れないようにトタンの屋根がついている。
お正月のしめ飾りがつけられていた。だれかがお世話しているのか・・。
近くには廃屋が数件。
山から切り出されたであろう丸太が積んであったが、苔むしていた。

これはどこかで見たことあるぞ・・。
そうそう、成藪集落にあったものと同じ灯籠だ・・。
こちらは現役で使われているんだろうか・・そうでもないか。

灯籠の近くにあった廃屋。
家のまわりや付近の畑にはスギがたくさん植えられている。
こうして、このあたりもあと数十年もすると森になってしまうのだろうか・・。

しばらく登ると、この集落のいちばん上あたりにやってきた。
とても見晴らしがいい。
最近まで人が住んでいるように思える新しい廃屋があった。
立派な蔵もある・・。
蔵の向こうに人が暮らしている家が一軒あった。
前を通ると中から人の気配。
声をかけてみようかなとも思ったが、ちょうどお昼時だったので今回は遠慮した。

目の前には石鎚山山系がきれいに見えた。
こんな景色のいいところで暮らせるなんて、すばらしいなあ。
でも、それ以上に苦労もたくさんあるはず・・。

急斜面の畑、野菜が作られている。
これとよく似た風景、子どもの頃荒川集落でもよく見た。
今はもうほとんど見ることはできなくなっているが・・・。

中村集落は、とても開けた集落だった。
いや、他のところも昔はそうだったのだろうけど・・。
植林木に埋もれてしまっているので、そう感じないだけかもしれない。
集落というのは人が住まなくなるとすぐにさびれてしまう。
そんなところを加茂の方でもたくさん見ているのでよくわかる・・。
この奥にも谷ヶ内という集落があるらしい。
そこへ行ってみるのはまた次の機会にして、今回はここで引き返すことにした。
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