【棚田の造成】
山腹斜面に田んぼを開くには、山手側は斜面を削り取りその時に出た石を反対側に積み上げて(積み上げる角度は山手側に約15°傾ける)平らな部分を作り出します。山の傾斜が緩やかなところは、石を少し積み上げるだけで奥行きの広い田んぼができます。山腹斜面の傾斜角度が30°を越える傾斜が急なところになると、『ギシ(石垣)』の高さが3メートルくらいあっても田んぼの奥行きが1.5メートルほどしかないところもあります。1枚の田んぼの広さは、1反(1000u)ほどの広いものから1畝(100u)ほどのものがあったりと様々です。
(参考文献)愛媛県生涯学習センター『ふるさと愛媛学』調査報告書・愛媛の景観(平成8年度)による。 |