2007年(山を歩く・その5) 


川来須から扇山へ登る

(川来須集落
〜扇山山頂〜川来須集落)
 

                                                            平成19年2月10日
西条市内の至るところから見ることが出来る扇山。市街地から見ると、その姿は名前からも想像できるように扇を広げたようななだらかな山容だ。しかしこの山を東側から見るとまたちかった形に見える。中之池小学校の校歌にも登場したこの山をいつかは登ってみたいとずっと思っていた。先日新居鉱山跡を訪ねたときに、この山の山頂が間近に見えた。これは登れるぞ・・ということで、川来須から山頂を目指して登ってみることにした。
【当日のコース

   川来須集落発(6:51)→扇山山頂(10:04〜10:22)→川来須集落(12:05)
林道赤瀧〜保野線から見た扇山(1392.4m)。山頂付近はなだらかだが、東斜面は急勾配となっている。
川来須集落下の谷川。ここから山頂を目指す。午前7時前、あたりはようやく明るくなってきたところ。 伐採跡地を息をきらして登る。もうこんなに高いところまで登ってきた、川来須の集落がだいぶ下に見える。
このあたりは、昔新居鉱山があったところ。山中の至るところにこういった石垣がある。これは何の跡なんだろう。 新居鉱山のズリ跡。この上にしっかり石で封印されてはいるが、採掘口があった。
北東の方角には又兵衛岳が見える。1月にあの尾根を歩いて直下まで行った。今度は吉居側から登ってみたい。 扇山の山頂が見えてきた。
一歩一歩山頂を目指して進む。山肌は岩がごろごろしていてなかなか歩きにくい。 だいぶ高いところに登ってきた。又兵衛岳が目の高さに見えるようになった。
伐採跡地の最上部までやってきた。これからは樹林地帯を登ることになる。木々が生い茂って歩きにくそう。 これはなんだ。「・・・界第五・・」とある。山林の境界を示す石のようだった。
このあたりから大岩があちこちにあらわれてきた。岩にはたくさんの木々が生えていて、なかなか面白い風景。 天気がよかったらすばらしい風景が見えるんだろうなあ。こちらは又兵衛岳方面。
倒れた大木に巨大な「サルノコシカケ」が生えている。 山頂が近くなるとモミやツガの大木がたくさんあった。麓からは想像できなかった原生林のような風景。
こんな絶壁が至るところにある。絶壁をさけならが登れそうなところをさがし、急坂を登る。結構疲れる。 この大岩、切って割ったように2つに割れている。なんだか不思議な風景。
モミやツガの大木、大きな岩、絶壁、急坂・・・原生林に迷い込んだような感じがする。 いよいよ山頂付近に近づいた雰囲気。この岩壁を慎重に回り込むように登りきると・・・。
やっと平坦なところに出た。東の急斜面と違い「ほっ」とする風景。 これはなかなかいい感じ。いい雰囲気。さてこれから山頂の三角点を目指して進むぞ・・。
暖かくなったらもう一度来てみたいところ。地図を見ながら三角点のあるピークを目指す。 ついに扇山の山頂に到着した。標高1392.4m。
扇山の三角点。しばらく休憩。暖冬とはいっても、風が強くて寒い寒い。 山頂からは木々の向こうにどんな景色が見えるのだろうか。今日はほとんど見ることができなかった。
しばらく休憩したあとでもときた道を引き返す。 木についたたくさんの苔。
谷筋には雪がたくさん残っていた。あきらかに人間のものではない足跡もたくさん・・・。 ありゃ〜登ってきた道と違うぞ・・。大岩がない。しかもものすごく急斜面になってきた。ほとんど絶壁・・。
先に進めなくなったので、再度登りなおして登ってきた方向へ進む。やっと見覚えのあるところにでた。 伐採跡地に出ることができた。やれやれこれで一安心。
ずいぶん登ってきたものだ・・。この坂を下らなければならないのか。 この頃から薄日がさしてきた。目の前の又兵衛岳も少しはっきり見えるようになった。
山中には、こんな大岩が点々としている。地面には小さな岩がごろごろ。 だいぶ下ったところで扇山を振り返る。伐採跡から上はなかなか面白い風景だった。
足がガクガクとなり、何度か滑りながらも、一気に下の川まで下ってきた。あ〜疲れた。 国道に戻り、少し下ったところから扇山を見上げる。このルートはもう登ることはないだろう・・^^;次は陰地林道からかな。

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