なき虫や かん虫なおす 荒川やいと |
荒川やいと 荒川山には、藩政時代の庄屋がありました。 庄屋は伊東家で、伊東家に家伝の『荒川やいと』がありまして、 現在も西条駅前で続けて営業しております。 お誕生前後の幼児にこの『荒川やいと』のお灸をすえると 泣き虫やかん虫がとれて元気に育つということで、 大抵の幼児は、背中にやいとの跡があります。 古老は、『荒川やいとは、子供を背負って、東宮の橋を渡るか、 河ケ平の橋を渡って、大平の庄屋の土を踏んでお灸をおろして くるからよく効くのよ。』と昔狭い急な山道を難儀した 思い出を話されております。 |
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ににんじん大こん ずらりとならんだ 文化祭 |
文化祭 加茂地区総合文化祭 平成25年で58回を重ねることが出来ました。 加茂地区唯一の伝統行事、区民総ぐるみの年中行事です。 加茂村に公民館を設置した際、その頃、青年達で、加茂に適した野菜栽培に取り組み、トマト栽培が軌道に乗り始めたのを機会に、産業の振興と区民の健康増進と融和を目的 として、農産物品評会(当時は畜産品評会も併設)、 作品展、運動会を網羅した加茂農業祭を昭和28年 11月23日に千町小学校で始めました。 名称は二転三転し、 加茂小学校の運動会も併せて実施するようになりましたが、 小学校の廃校に伴い、現在は自治会のみで実施しております。 |
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ぬまの ような どいのいけ |
土居の池 妙華山誓願寺境内の北川にある池 昔は、誓願寺、池、近江神社とこのあたり一体を 寺薮と呼んでいました。 昭和24年から42年までお寺の境内に続き、土居の池の側に 加茂中学校の校舎が建っていて、池の鯉やどじょうも、 活発な生徒達の声が聞かれた訳ですが、43年4月 南中に実質統合となってからは、校舎も取り壊され 訪れる人もほとんどなくなりました。 もともと、この池は灌漑用のものでしたが、ホースの 発達に伴って、水源地から直接田にひいたため、 ため池の水も減り、長年の堆積したもので沼のような状態 となっています。 |
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ねっこがきれいな せいがん寺の くすの木 |
誓願寺の楠 千町6号7番地にある妙華山誓願寺 禅宗 越前永平寺派(曹洞宗) 本尊 十一面観世音菩薩 脇立 薬師如来と地蔵菩薩 面積 40a 檀家 70戸 「千町百戸、日照り変わらず」 と言われていましたが、現在千町の戸数は56戸です。 日照り変わらずは、地味肥え、湧水多く、風水害の被害、飢饉も ないという意味です。 この楠は、現在は枯れてしまってありません。 |
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のいちご あまいよ 自然の味 |
のいちご 八十八夜を過ぎて、お茶摘みの頃となると「のいちご」が みごとに熟しています。 大人も子供も、「のいちご」をみつけると真っ先に手がでます。 口に入れるとおいしいこと、食べた人でないと味わえない味です。 やわらかい甘さ、すっぱさ、いつまでも口の中に含んでいたい味わい。 雑草の中にある『イチゴサシ』を見つけてこれを取り、元の方から いちごを一つずつさして、友達同志で長さを競い合って遊びました。 沢山取れるとジャムにします。 いちごをとったことを『いちごをもった』と、このあたりでは言います。 |
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