【中之池小学校 基安分校】
高知県境、伊予富士の北斜面にあった加茂地区最奥の集落「基安地区」 にあった学校で、昭和12年に中之池尋常小学校の分校 として設置されました。 基安鉱山が盛んに銅鉱石を産出していた頃は、70余戸の 鉱山集落があり、分校も大勢の子供達で賑わいを見せていました。 基安鉱山の衰退とともに子供達も減っていき、昭和44年に 閉校となりました。 昭和47年に鉱山が閉山になると、建物は取り壊され、 基安地区からは人々の姿が消えてしまいました。 現在は樹木に覆われ、集落の痕跡はまったくなくなって しまいました。 ←現在の基安集落跡地(平成17年3月撮影) (左の写真にマウスポインタをあてると50年前にさかのぼります。)
【学校生活】
ラジオを聴く子供達(昭和29年)
校庭で行進(昭和30年)
新入生を迎えて(昭和30年)
校庭にて音楽の授業(昭和30年)
朝の会(昭和30年)
運動会(昭和30年)
【現在の基安分校跡地】
基安鉱山閉山後、ほとんどの建物は取り壊され石垣だけが残りました。 写真は昭和54年に 旧寒風山トンネルの入り口付近の国道から撮影したものです。 このころはわずかに住居の痕跡が確認できていましたが、現在では草木が生長し、道路から見下ろしてもここに鉱山集落があったことなど想像もできなくなっています。